防犯ボランティアについて

   犯罪の発生を抑止し、安全で安心なまちづくりを目指すには、地域の方々の協力が欠かせません。
  現在、全国の多くの地域で治安の悪化に対して問題意識を持つ地域住民やボランティア団体が立ち上がり犯罪を防止
  するための活動に取り組んでいます。

   近年、隣りに住んでいる人の顔も知らないなど、地域の結びつきが希薄化しており、かつて近所同士が声をかけ合い
  助け合う中で育んできた連帯感が失われつつあります。今盛んに行われている地域住民による自主防犯活動は単に
  犯罪を減らしたり抑止するという効果だけではなく、活動を通じた地域コミュニティの再構築、いわば地域再生の方策とし
  ても注目されています。

   自主防犯活動には、防犯パトロール、広報活動、清掃活動、子どもの保護や見守り活動、危険箇所点検、防犯指導
  などがあります。地域の犯罪の発生状況や環境、自主防犯活動に参加する方の生活のスタイルに合わせた活動から始
  め、「無理をせず、出来ることから、長続き」をさせましょう。


               防犯まちづくりの基本的な手法

人の目の確保(監視性の確保)
・・・多くの「人の目」(視線)を自然な形で確保し、犯罪企図者に「第三者に目撃されるかもしれない」と感じさせることにより
   犯罪抑止をはかる。

犯罪企図者の接近の防止(接近の制御)
・・・犯罪企図者の侵入経路をなくし、被害対象者(物)への接近を妨げることにより犯罪の機会を減少させる。

地域の共同意識の向上(領域性の強化)
・・・地域住民などが「我がまち意識」を持ち、コミュニティの形成、環境の維持管理、防犯活動の活性化などを通して犯罪抑
   止を図る。

被害対象者(物)の強化
・・・子どもや女性に防犯ブザーを持たせる、護身術を習わせる、自転車やバイクのカギを二重にする、玄関や窓のカギに補
   助錠をつけるなど、被害対象そのものを強化する。



                     活動方法のいろいろ  

青色回転灯付車両(青パト)によるパトロール
   警察から証明を受けた団体等は青色回転灯を装備した車両でのパトロールをすることが出来ます。
   現在松山西警察署管内でも73台の青パトが、各地域の安全や犯罪抑止を目的として活動しています。
    ・装備にあたっては、講習の受講や警察への申請が必要となりますので、最寄りの防犯協会や
     警察へお問い合わせください。

子どもの安全を目的とした登下校時の見守り活動
   保護者やPTAの方々が中心となって行っている毎朝の登下校時の見守り活動や、年に3回の「児童生徒をまもり育て
   る日」や2学期終業式の「松山市子ども安全パトロールの日」などに積極的に参加しましょう。

青少年の非行防止を目的とした夜間のパトロール
   夜間、公園やコンビニなどにたむろする少年へ声かけ等をして、非行防止を図りましょう。

犬の散歩やジョギング、買い物等をかねてパトロールする「ながら」パトロール
   「ながら」パトロールは日常生活に取り入れやすく、無理なくできるので多くの人が気軽に参加できます。

地域の防犯診断
   公園・道路・駐車場などの危険箇所をチェックして改善を図ります。過去に犯罪が発生した場所だけでなく、見通しの悪
   い場所・夜間暗い場所・防犯灯などが切れている場所・空き家や廃屋など、問題となる箇所や、「まもるくんの家」「まも
   るくんの会社」などもあわせてチェックしましょう。

地域の清掃活動
   ゴミの不法投棄・放置自転車・落書きなどがそのままになっている地域は、住民が自分たちの地域に無関心であるこ
   とを表します。地域の清掃活動などにも積極的に取り組みましょう。

一戸一灯防犯運動
   犯罪の約5割が暗がりで発生しています。各家庭が玄関灯や門灯を一晩中点灯させ、地域全体を明るくすることで夜 
   間犯罪の抑止につなげましょう。

広報啓発活動
   地域の犯罪発生状況や、防犯対策などの情報を地域全体で共有し、住民一人一人の防犯意識を高め、各家庭や各
   自での防犯に役立ててもらいましょう。また、防犯教室を開いたり、広報活動にも積極的に取り組みましょう。